書評 | プログラマのためのDocker教科書

プログラマのためのDocker教科書 インフラの基礎知識&コードによる環境構築の自動化

WINGSプロジェクトにてレビューアを募集していたので応募し、献本していただきました。

本書はこの1,2年ですっかりメジャーになったDockerおよびその周辺ツールについて、実際のコマンド、設定ファイルの例、動作イメージなどをふんだんに盛り込んで紹介しています。

Dockerは進化スピードも速く、またいわゆるWeb系のコミュニティで人気があることもあり、これまで日本ででは体系的にまとまった情報を得る手段があまりありませんでした。本書ではDockerのインストール方法から基本コマンドの説明、ローカルリポジトリの利用方法、さらにはDocker Machine、Docker Swarmといった周辺ツールの説明も順を追って説明されているため、最初の一冊にふさわしい内容と言えます。また、コマンド等のオプションについても、主要なものは個別に取り上げ、説明されていますし、索引も非常に充実しており、リファレンスとしても活用できるでしょう。

その他、一番最初にネットワークなどの「インフラ」用語について解説されているのも好印象でした。「プログラマのための」と銘打っているように、インフラに精通していないプログラマ(程度問題ではありますが)でも、一通りの知識をつけることができ、例えば新入社員~2,3年目の経験の浅いプログラマにはうってつけです。

ただ、気になる所がないわけではありません。

まず、dockerコマンドのオプションの例を実際に打ち込みながら学習を進めていると、たまにそのコマンドを実行する前に何をすればよいのかわからないことがありました。例えばあるコンテナが動作している前提で実行するコマンドがあり、そのコンテナをどうやって作ればよいのかわからない、といったケースです。少し考えればなんとなくは分かりますが、全くの初心者にはちょっとつらいかもしれません。

他には、ボリュームやリンクといったコンテナ間の連携機能の動作イメージが少しわかりにくく感じました。これらはそもそもが少し難解な概念だということもあるとは思いますが、ボリュームオプションで指定したボリュームに他のコンテナからどのような順でアクセスしているのかを、順を追って説明した図などがあればよかったです。

とはいえ、これらの問題は本書の本質的な価値にはほとんど影響ないでしょう。総じて良くまとまっており、Dockerを触ろうと思った人に、自信を持ってオススメできる一冊だと思います。

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