書籍:10日で覚えるjQuery入門教室

10日でおぼえるjQuery入門教室 第2版

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最初からこうして教えてほしかった!サクサク学べる「動き」と「仕掛け」

jQueryは、HTML5ベースのWebサイトやスマートフォンサイトの制作に欠くことのできない、JavaScriptライブラリの定番として、Web制作者からプログラマまで幅広く活用されています。

本書は、jQueryを使いこなせるようになるための学習書です。仕組みから、プラグインの使い方、イベントの実装とカスタマイズの方法まで、わかりやすく丁寧に解説しています。Web制作の現場でよく使うセレクターやメソッドを厳選しているので、必要なところを効率よく学ぶことができます。また、手を動かしながら学んでいけるので、動きのあるリッチなUIの作り方が簡単に身に付きます。HTMLとCSSはわかるけどjQueryは苦手という人にもおすすめです。

 

jQueryを体系立てて学んだことがなかったため、読んでみました。(WINGSプロジェクト様献本御礼!)

jQueryの一番の「キモ」は「セレクター」だと思うのですが、様々なパターンについてしっかりと解説されていて、しかも手を動かしながら学ぶことができるので、非常にわかりやすかったです。特に「次の要素」などのセレクターがあることは私は知りませんでした。あまりに凝ったセレクターは可読性を損なうとは思いますが、効果的に対象要素を特定するためにはその理解は不可欠なので、手駒が増えたことは良かったです。

また、AJAX機能についても、get、getJSONメソッドについて説明されています。そして、自サイトのWeb APIまたはJSONPに対応したWeb APIを叩くための、基本的な知識も得られるようになっていました。昨今はAJAXは当たり前になっていますので、その辺をサポートしていることは非常に好ましいと思いました。

ただ、サーバーサイド処理との連携を説明するためにPHPを使うため、別途XAMPPをインストールしないといけないのには注意が必要です。個人的にPHPにはなじみがないので、ちょっと面食らったのは事実です。

あと気になったのは、LESSON38などのある程度複雑なコードになると、紙面の都合なのかマジックナンバーがコードにべた書きされていることです。もちろん本文で補足はされているのですが、ちょっとコードだけ読むとわかりづらいかなーと思いました。

とはいえ、全体を通しては非常によくまとまっていますので、初学者はもちろん、簡易リファレンスとして中級車にもお勧めできると思います。

 

なお、1箇所おそらく第1版からの修正漏れだと思いますが、「onメソッド」と書くべきところが「bindメソッド」になっていました(p.178)。こちらは翔泳社のQ&Aページから指摘済みです。

書籍:10日で覚えるjQuery入門教室」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 2013年振り返り by @masaru_b_cl | be free

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